店舗経営の重要な柱の一つとして適切な経営資源(人・物・金)の配分が挙げられます。
店舗経営をするのにあたって、経営資源が潤沢に与えられていることは極めてまれなことです。
多くの場合は限られた 経営資源(人・物・金)を適切に配分することにより、最大の 利益をもたらすことを
戦略的に考えることを求められます。
限られた経営資源(人・物・金)を効果の出ないところに配分してしまったり、効果が出やすいところに
必要な資源が行き渡らない状態では、最大な利益を得ることはできません。このことから、
適切な経営資源の配分の基準が必要となるのです。
各店舗に経営資源(人・物・金)を配分するにあたって生じやすい問題点として、以下の問題点が
挙げられます。
1.各店舗への予算配分を前年ベースを基準としているだけで、配分を適切に行うことにより
最大の利益を得るという観点での検証が行われていない。
2.現場からの予算配分の要望や優秀な人材の投入の希望にもとづくなど、現場からの要望ベースの積上・修正
の形であるため、全社の観点で最大の利益を得るという観点で修正していない。
3.全社における各店舗の位置づけの議論がなく、すべての店舗を一律に業績向上させていく方向性に
なってしまっている。
限られた経営資源(人・物・金)を各店舗に適切に配分するにあたっては、あまり投資対効果が上がらない
店舗への資源配分を抑えて、その分をより多くの利益をもたらす効果が高い店舗に傾斜配分することが、
全社の最大利益を得ることにつながります。
各店舗責任者の方々は自店をより良くしたいと考えることが当然であり、部分最適な思考となることが
当然です。
また、業績向上への感触が少なくとも正直には言えないことが通常です。このような部分最適な思考から、
全社最適な思考を店舗ポートフォリオにより全社に導入し、全社最大利益を得ることが可能となります。
現状が厳しくとも、ドル箱店舗を計画的に育成することに資源を重点配分すれば、利益増・キャッシュ増の
好循環となる明るい未来を描くことができます。
この点が、全社にとっての最大の効果と考えますので、是非店舗ポートフォリオの導入をおすすめします。
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