店舗数の壁を感じたら、経営資源の配分のゆがみを疑う

店舗数の壁を感じたら、経営資源の配分のゆがみを疑う

  チェーン店経営において、各店舗の収益性がプラスであれば、

余剰の利益やキャッシュが生じているはずで、

そのような余剰の利益やキャッシュを、

非常事態に備えるために蓄積したり、

より多くの収益やキャッシュを生むための施策に投資することとなります。

  理屈から言えば、よほどのことがない限り、

順調にチェーン店として発展するイメージが持てます。

  ところが現実には、チェーン店として店舗数が増えるにしたがいまして、

チェーン店全体としてのマネジメントが複雑となり、

思うように順調に発展できない現象が生じます。

  これがいわゆる『マネジメントの壁』と言われるものですが、

チェーン店として、店舗数が増えるにしたがいまして、

何か壁のような障害を感じるような状態となりましたら、

より多くの店舗数をマネジメントすることに

耐えられるような仕組みを導入する必要があります。

 

  例えば各店舗の人財を適正に評価する仕組みや

モチベーションを保てる仕組みは代表的なものです。

 

  人の問題ももちろん大事な点ですが、

全店舗から生み出される利益やキャッシュをどう配分するかの仕組みが、

意外と無いことが多いと感じています。

  店舗数が増えれば増えるほど、

各店舗に割り当てる金額の組み合わせは、

順列となりますので幾何級数的に増えます。

  大事な経営資源である利益やキャッシュを効率的に活かすためには、

全社収益を最大化する仕組みを持つ必要がありますが、

パチンコ店チェーン店様でしっかりと仕組みを構築している企業様は稀です。

 

  前年対比であったり、現場からの要望ベースの修正であったりが通常の姿で、

全社収益を最大化する観点でのシミュレーションが適正に行われるベキところ、

実際は行われていないはずです。

  こうした状態であれば、資源配分がゆがんでいることは間違いない事実で、

いずれ資源配分のゆがみから、チェーン店としての成長の壁が訪れます。

 

  チェーン店として店舗数が増えるにしたがいまして、

何か壁を感じたり、

収益性がある程度伴っているにもかかわらず

長期にわたりまして同じ店舗数で停滞しているようでしたら、

チェーン店としてマネジメントの仕組みを

構築もしくは見直すべきタイミングと疑ってください。

 

  弊社では、店舗ポートフォリオ分析サービスで、

チェーン店様として、全社収益を最大化する観点での

各店舗への資源配分のあり方を考える仕組みをご提供しております。

  少しでも多くのチェーン店様の健全かつ順調なご発展のお手伝いが出来ればと考えております。