市場環境の変化等により、
採算の確保が難しい状態となった店舗が生じた場合、
何らかのテコ入れ施策によりまして、
採算が確保できれば問題無いのですが、
現状の業界環境を考えますと、
採算が確保できないことが起こりやすい事態が想定されます。
いわゆるスクラップ(撤退)を検討すべき事態です。
スクラップに伴いまして、
残債処理や固定費等の負担の問題が生じますので、
気軽に撤退とはいかないことは想像されますが、
撤退出来ない結果として全社収益や
全社キャッシュフローを痛めることは、
中長期的に危険な事態を招きます。
営業面でかなり頑張らなくてはならないと
稼働や業績の向上はおろか、
維持すら難しい現状を考えますと、
あらかじめ撤退しやすい仕組みを新規出店時点から考えておくべきです。
もちろん、既存店においても可能な範囲で取り組むべきです。
土地・建物等の物件の取得・賃借形態の工夫や
設備面での工夫等取り組むべきテーマは諸々あります。
今後のチェーン店経営を考えた場合、
スクラップ&ビルドを容易にする工夫・仕組み作りは、
必須となる取り組みかと考えます。