視野が狭いことの例えで、
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、
「森を見て木を見ず」とは、
業界やマクロ環境を見て個別の企業の戦略を見ないことを意味しますし、
「葉を見て木を見ず」とは、
企業の施策ばかり見て、その企業の戦略を見ないことを意味します。
この例えは、
楠木先生の近著「経営センスの論理」
で述べられています。
こういったことは、
私共の業界でも起きていないでしょうか?
例えば、業界動向等を気にしていることと同等に、
業績を伸ばし続けている個別の企業の戦略の研究に
時間や労力を充てているでしょうか?
また、競合店や競合企業の営業戦術の把握に努めていることと同等に
競合企業の営業戦略の把握に時間や労力を充てているでしょうか?
意外とそうではない事実に気づかされるはずです。
陥りやすいポイントとして、とらえていただきまして、
意図的に時間や労力の配分を変えることによりまして、
業績に良い影響が現れるものと考えます。
例えば、設置台数を理論的にかつ戦略的に決定している企業と、
根拠が無いまま何となく設置台数が大きい店舗の方が良さそうだという感覚で、
設置台数を決定している企業では、
業績面での差が出ることは、ある意味当然です。
森も木も、そして葉も見ることができるバランス感覚や力に
意識を向けていただけましたら幸いでございます。
また、弊社もご支援させていただいておりますが、
理論的に証明されていることを学ばれることが、
さらなる補強につながります。