セルフ式ガソリンスタンドの店舗数が
四半期ベースで初めて減少しました。
価格しか訴求できないセルフ同士の競争などの要因から
急速に採算が悪化し、淘汰が始まっています。
これに対して、フルサービスのスタンドは点検やオイル交換、
カー用品販売などで収益が多様化できるので、
経営環境の違いが出ています。
差別的優位性というマーケティングのセオリーからみますと、
優位性をもたらすものが自社でコントロールでき、
かつ得意領域である必要があります。
価格だけを訴求するのであれば、
仕入価格のコントロール力ばかりでなく、
固定費等を極力低減したローコスト体質とするなど
差別的優位性につながるレベルとならなければ、
競争に巻き込まれ儲からなくなることは
容易に想像ができます。
差別的優位性につながるような
価格以外の部分での付加価値による訴求、
収益源の多様化の工夫は必ず取り組むべきテーマです。
セルフ式ガソリンスタンドの苦境を
教訓として見つめてください。