広告・宣伝等の規制の本質を考える

広告・宣伝等の規制の本質を考える

8月より始まりました広告・宣伝等に対する規制について、

イベントができない、折込チラシが打ちづらい、メール配信で集客しづらい、

店内の繁盛感が無くなった等様々な影響を与えています。


ところで、今回の広告・販促等に対する

規制によって起きている現状の本質的な意味合いは何でしょうか?

イベントができない、メール配信で集客できない等、

従来の営業手法が使えないことだけを意味しているのでしょうか?

私は今回の規制の本質的な意味合いは、

他の競合店との差別化の手段が奪われたことにあるものと考えます。


特に繁盛店である一番店に対抗するために

二番店以下の店舗が、いわゆる「煽り営業」を行うために、

ピークイベントや雑誌系イベントで集客したり、

高設定を示唆するメール配信によって集客してみたり、

出玉演出をはじめとした販促ボリュームによって

繁盛感を出したりしていた行動は、

すべて信頼性の高い営業を主軸とした繁盛店に対する

差別化の手段と考えることができます。

こういった差別化の有力なもしくは強力な差別化の手段が

奪われてしまったことが本質と考えます。


したがいまして、これから取り組むべきことは、

規制ギリギリを狙ったグレーゾーンを模索すること

(この様な努力を否定するものではありませんが)ではなく、

何らかの差別化要素、差別的優位性をもたらすものを考えることです。


自店の強み、自店のウリが重要ということが、

改めてクローズアップされていることと理解すべきですし、

商売の本質は差別的優位性を発揮する自店のウリを確立し、

お客様にプロモートすることにあります。


今一度、原点に立ち返り、

見直すべき時が来ているものと

ご認識いただくことが正しい状況分析であるものと考えます。