マクドナルドの一連の施策を時系列的に眺めますと面白い事実に気づきます。
売上を分解して考える場合に様々な視点がありますが、単純化して考えた場合に
売上=客数×客単価
に分解できます。
マクドナルドの一連の施策は、100円マックで多くの客数を取り込んだ後でセット販売を推奨したり、ヤング層を
ターゲットに携帯クーポンで客数を増やした後にヤング層が好むボリューム商品(クオーターパウンダーや
アメリカンバーガー等)を推奨したり、サラリーマンやOLをターゲットに無料コーヒーを提供した後にモーニングセットを
充実したり、サラダを推奨したりと、客数を増やす施策をした後に、ターゲットとして取り込んだ客層に対して客単価を
引き上げる施策を実施して、客数×客単価のスパイラル的な連続施策で売り上げを上昇させています。
これらの手法は、客単価を引き上げる施策を先に実施してはいません。かならず客数を増やしたのちに客単価の
上昇です。お客様に客単価の上昇という負担感を先に感じさせずに行っていることがポイントです。
マーケティングのSTP分析を使っていることも見て取れます。
パチンコホール営業でも使える考え方ですので、ご参考にしてください。
(図表は株式会社日本マクドナルドホールディングスのIR情報を基に作成しております。)