製造業をはじめとした他業界では、
同業他社との価格競争力を常に意識して、
改善活動やコスト削減活動等に懸命に取り組んでいます。
こういった活動は、企業のあらゆる支出項目に及んでおりまして、
例えば同じ部品を購入するにしても、
前年対比での削減に取り組んでいますし、
人件費に関しては、賃金水準を維持するのであれば、
生産性の向上に執拗に取り組んでいます。
これに対して、パチンコ店経営企業は、
同業他社との競争力を強く意識したうえで、
何かテーマを設定して、
取り組んでいるのでしょうか?
最大の支出項目である機械代は
話題機の入手が業績・集客に直結していますので、
削減しづらいですし、
主要な支出項目である物件の購入費や賃借料も、
好立地が繁盛するための大きな要因である以上、
なかなか削減しづらい状況です。
こういった事情から、
コスト削減に対する執念が発揮しづらい環境にあることもあり、
高コスト構造に慣れ切っている状況にあるものと感じています。
コスト構造として、固定費比率が高いことから、
初期投資を抑える努力を執拗に取り組むだけでも大きな効果が期待できます。
ビジネスは必ず競合がある以上、甘いコストコントロールは、
必ず競争力が弱くなることを通じて、企業の収益性、ひいては成長性を落とします。
例えば、設備機器の価格の査定能力を身に付ける努力をしていますか?
機械代の削減は、チェーン店内での二次使用や中古売却の工夫どまりになっていませんか?
人件費負担は、競合店目線で見直していますか?
なかなか売上高や稼働を伸ばしづらい環境にありますし、
市場や業界環境は年々厳しくなることはあっても、
右肩上がりに成長することはないとしましたら、
他業界の執拗な努力を見習い、
全社運動として積極的に取り組まれますことをお勧めします。
内外装をはじめとした新規出店やリニューアルのコスト低減、
設備機器の査定能力向上や、
新台をはじめとしました機械代の仕入れ価格の削減手法など、
まだまだ甘いコストコントロール領域は存在しているものと確信していますし、
そういったお手伝いを通じて貢献して参りたいと考えております。