マーケティングの世界で、セグメンテーションとターゲティングという概念がありますが、
セグメンテーションはお客様を様々な角度で分類することで、
ターゲティングは様々な角度で分類したお客様のうち自社・自店にとって競争優位性を発揮できる
魅力的な分類のお客様に狙いを定めて行くことです。
パチンコ店営業の難しいところは、特に併設店では顕著ですが、
同じお店に様々なお客様を取り込まなければならないところです。
飲食店やアパレル等の小売業の場合には、価格帯や年齢層、
利用シーン等で分類されたお客様のうち、
特定のお客様に狙いを定めて集客しています。
これに対して、パチンコ店営業では、
価格帯や年齢層、利用シーン(時間消費ニーズもしくは射幸性ニーズ)等で分類した場合に、
様々なお客様を取り込もうとしていますので、
特定のお客様に狙いを定めて営業している専門店(スロット専門店や1パチ専門店等)と比べれば、
様々なお客様すべてにご満足いただくことが難しくなってしまいます。
むしろ無理があるかもしれません。
今日のパチンコ店営業において、
4円パチンコや20円スロットを中心に稼働を落とし続けている例が見受けられますが、
あらゆるお客様に向けた結果として狙いが曖昧なお店とするよりも、
自店にとってどういったお客様にご満足いただくことが現状ではベストか
良く考えられたお店作りの方が効果的であるはずです。
このような観点で考えた場合、
マーケティングの応用が営業に役立つものと確信しています。