2021/7/16号:コロナ禍における鉄道利用状況について

  今回は主に駅前型店舗が中心のお話となりますが、少し視野に入れておいた方が

良さそうな情報でしたので、採り上げさせていただきます。

 

  日経МJの7月14日号で

「駅離れサブスクで止める、毎日お得 定期客呼び込む」のタイトルで一面を使って

解説しておりましたが、「在宅定着で定期利用が激減」といったサブタイトルの記事では、

「新型コロナウイルスの影響で移動の自粛が進み、鉄道各社の事業の柱である鉄道事業の

低迷が続いている。

  2020年度の輸送人員は東急など私鉄大手16社で前年度比30%と大幅に落ち込んだ。

  もともとコロナ以前から人口減などで鉄道利用の減少は見込んでいたものの、

コロナの影響で鉄道事業の収益性の向上とともに非鉄道事業の強化がまったなしの

状態になっている。」

 

  深刻な点は通勤定期客の減少です。

 

  私鉄各社の場合は、比較的インバウンドをはじめとしました観光客の影響が

少なめですので、通勤定期客の落ち込みを問題視しています。

 

  こうした状況を受けて、JRをはじめ私鉄各社が始めております、定額でコーヒーが

飲み放題等といったサブスクリプションサービスや駅にテレワークスペースを設けたり

といった、少しでも駅利用をふやす取り組みを紹介しています。

 

  もちろん、鉄道会社の中には、コロナ禍の影響が無くなれば元の状態に戻ることを

期待して動かない会社もありますが、いわゆる「ニューノーマル」と言われますように、

コロナの影響で新たな慣習が生まれてしまい、元には戻らない前提に立って、

新しい取り組みを加速しているということです。

 

  このような動きの通りに、通勤定期の利用客の減少が元に戻らないようでしたら、

当然の結果としまして駅の乗降客も減少するでしょうし、通勤客を相手にする駅周辺の

店舗は以前のような集客が期待できなくなります。

 

  実際に駅利用の通勤客を相手にビジネスをしている日高屋も緊急事態宣言等の影響も

ありますが、業績が悪化しています。

 

  パチンコ店の駅前型店舗にとりましても、通勤定期の利用客は重要なお客様層ですので、

投資をふまえた事業計画の立案の際など、その動向をさまざまな情報から入手する工夫を

されることが当面必要なことかと想定されます。

 

  弊社もマーケット分析の際には細心の注意をしているところですので、

あらためて重要性を再認識した次第です。

 

 

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チェーン店様が成長する過程で必ず抱えるニーズに万全な体制でサポート致します

 

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