2020/8/5号:間違いが起こりやすい相関関係と因果関係について

  皆様こんにちは。株式会社アミューズ・ファクトリーの関です。

 

  日々の営業のなかで、市場データ等の統計を使って業績向上のために

様々な分析を行われているかと思います。

  最も身近な例で申し上げれば、お店の機種構成比率や、

エリアの客数の平均値といった統計の手段です。

 

  私自身、店舗分析の精度を高めるために統計について

学び直している最中ですが、今回は間違いが起こりやすい

「相関関係」と「因果関係」についてお伝えしたいと思います。

 

  一般的に相関関係は、2つの変数において、一方の変数が増えるにつれて、

もう一方の変数も増える(もしくは減る)関係と考えられています。

 

  例えば、ある人の身長が分かったとしても、それからその人の体重を

知ることはできません。

  なぜなら、同じ身長の人でも太った人・やせた人がいるからです。

  しかしながら、身長の高い人は特に太っていなくても意外に体重が

重い場合が多く、平均的には、あるいは統計的には、身長の高い人は

体重が重いということができます。

  また逆に、体重の重い人は身長が高いともいうことができます。

  因果関係は、原因とそれによって生ずる結果との関係になります。

  相関関係のなかでも、原因と結果を表しているものだけが「因果関係」で、

相関関係は必ずしも因果関係とイコールにはなりませんので、注意が必要です。

  これらは混同してしまいがちですが、あくまで、相関関係は因果関係がある

候補を挙げてくれているだけということです。

 

  パチンコ店の場合でしたら、台数シェアが高くなるにつれて、

客数シェアも高くなるという相関関係が見受けられます。

  但し、この相関関係をもとに無条件に「総台数が多くなるほど、

総客数も増える」と考えるのは誤りです。

  例えば、お店の構造が多層階である場合には、総台数ではなく、

フロア単位の台数を考慮する必要があります。

  また、仮にシニア層が中心のエリアでしたら、台数の多さではなく、

住んでいる場所に近いからそのお店に来店している要素が強い可能性もあります。

 

  大切なことは、相関関係にある2つの要素以外にも関わる要素がないかどうかを

考えてみることです。

 

  現状では加熱式タバコプレイエリア設置店舗が急増しており、

弊社でも加熱式タバコプレイエリアの成功の方程式を解き明かすための

店舗分析・営業能力調査プロジェクトをご提供している最中ですが、

加熱式タバコプレイエリアも台数シェアと客数シェアの関係性に

影響を与える要素になる可能性があるとの仮説をもって分析を進めております。

 

  私は統計という手段を使って、皆様のお店の業績向上に結び付くように

ご支援して参りたいと考えておりますので、当メルマガでも統計の観点から

お役に立てる情報をお伝えして行きたいと思います。

 

  なお、現在も「加熱式タバコプレイエリアの成功の方程式を

解き明かすための店舗分析・営業能力調査プロジェクト」への

お申し込みを受け付けておりますので、ご興味がございましたら、

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

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チェーン店様が成長する過程で必ず抱えるニーズに万全な体制でサポート致します

 

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