皆様こんにちは。株式会社アミューズ・ファクトリーの関です。
私自身が現在、店舗分析の精度を高めるために統計について学び直しているなかで、
データ分析で注意すべきポイントについてお伝えしたいと思います。
統計をみるときに避けて通ることができないのが、「基準率(事前確率)」の問題です。
結果を受け入れる前に、サンプリングのレベルでバイアスがかかっていないかを
吟味することが重要です。
例えば、ニューヨークの地下鉄の中で、ニューヨーク・タイムズを読んでいる人は、
博士号を持っている人と、大学を出ていない人のどちらである可能性が高いでしょうか。
この場合、新聞を読んでいる人が博士号を持っているか否かを判断する以前に、
「ニューヨークで地下鉄に乗っている人は」という前提について考える必要があります。
調査した場所がニューヨークの地下鉄の中なのか、大学のエレベーターの中なのか
によって調査結果の解釈に大きな影響を及ぼすからです。
そもそもニューヨークの地下鉄に乗る人のうち博士号を持っている人が
どのくらいいるかの前提となる確率が基準率です。
身近な例ですと、例えば、厚生労働省が発表している国民健康栄養調査の
年齢階級別の喫煙率によれば、喫煙している方で加熱式タバコの喫煙率は
30代が最も高く19.5%となります。
この結果から、加熱式タバコの喫煙率が低いから、パチンコ店の加熱式タバコプレイエリアは
効果が低いはずだといった判断をすることは正しいでしょうか。
この統計は全国民を対象としておりますが、このうちパチンコを遊技する方のみである場合には
どうでしょうか。
皆様もご存じの通りに、パチンコを遊技する方は、そもそも喫煙率が高いので、加熱式タバコの
喫煙率も高くなるはずです。
このように、基準率はどこで、どんな分野からサンプリングしたかで容易に変動しますので、
注意が必要です。
ちなみに、例に挙げたパチンコ店の加熱式タバコプレイエリアに関しましては、
弊社で成功の方程式を解き明かすための調査・分析プロジェクトをご提供中ですが、
現段階でも増客効果が見受けられる店舗がございますし、一般的に加熱式タバコの喫煙率が
高い年齢層を想定してスロットへ設置するパターンが多いですが、そのようなイメージでしたら
研究不足かと思います。
現在も「加熱式タバコプレイエリアの成功の方程式を解き明かすための店舗分析・
営業能力調査プロジェクト」へのお申し込みを受け付けておりますので、
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