2022/2/8号:他社事例からシェア戦略を学び取る

  先週の金曜日に町田の楽園さんを調査・視察してきました。

  小田急線とJR線との間の乗り換えルートに立地しておりますので、

店前の交通量の観点では、

申し分のない立地と言うことができますが、

居抜きの制約もあり、一定の難しさを抱えた新規出店ではあります。

  町田の楽園さんは1月後半のグランドオープンであるところから、

季節指数との関係も注目すべき点ですが、

さらに注目したい点は、シェアの観点での推移です。

  ご存じの方もいらっしゃると思いますが、

町田駅前商圏単体で観ますと、

特に高単価の部門は、

PIA町田新館さんが独占シェアを確保している市場でした。

  そこに台数面での競争力を持ちづらい状態で

楽園さんが出店する形となりますので、

独占シェアを崩すことができるのか、

一定のシェアを確保できたとしましても

収益性が伴う形でのシェアポジションを確保できるのか、

シェア戦略の観点からは非常に興味深い事例となるはずです。

 

  もちろん、シェアの獲得競争を論点とするシェア戦略は、

社会科学の領域ですので、

自然科学のように方程式通りに

正確な結果を生み出すものではありませんが、

一定の法則性を指し示すものではありますので、

町田駅前商圏における楽園さんのシェアの獲得状況が

理論に沿った状態となるかを注視することは、

多くの学びを得る良い機会となります。

 

  ご支援やセミナーなどを通じて、お伝えしていることですが、

理論を学ぶ価値は、自らが無駄な試行錯誤をすることを避けることであり、

自らが実験台になることを避けることにあります。

  チェーン店として多店舗展開を推進する過程では、

新規出店やリニューアルに取り組むことは必然かと思いますので、

自らが実験台とならないように、

今回の町田駅前商圏の事例を注視のうえ、

分析にご活用いただければと思います。

 

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チェーン店様が成長する過程で必ず抱えるニーズに万全な体制でサポート致します

 

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