今回は、ロルフ・ドベリ氏の著書「Think Smart」から、
分析などデータを読み取るうえでの留意点につきまして、
基本的なことですが、ひとつお伝えしたいと思います。
著書では、「平均値の問題点」として挙げています。
数学では、「べき乗則」と呼ばれていますが、一部だけが突出している分布状態においては、
「平均」の概念は意味を持たなくなるということです。
例えば、5つのデータのうち4つが「5」で、1つが「80」であった場合の「平均」は
「20」となりますが、一部が突出しているために、5つのデータの平均的な姿を
表現していることにはなっていません。
このため、中央値を用いたりもしますが、実務面では「平均」を使うことが多いので、
安易に「平均」を用いてしまいますと判断や意思決定を狂わしてしまう恐れがある
ということです。
したがいまして、「平均」を使う際には背景となるデータの分布状態に留意する
習慣が必要ということになります。
弊社では中央値や基準値を用いることによって弊害を防いでおりますが、
「平均」という言葉の罠に陥らないようにお伝えさせていただきました。
私もコンサルタントとしての仕事がら、論理的であることにこだわっておりますので、
思考の誤りを防ぐ学びを欠かさないようにしています。
そのような観点では、ベストセラーとなりました、ロルフ・ドベリ氏の著書
「Think clearly」もそうですが、学びを得られる本ですし、
お勧めです。
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チェーン店様が成長する過程で必ず抱えるニーズに万全な体制でサポート致します
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